Google マップ→GPX変換の完全ガイド:Route・Track・TBT案内
Google マップのルートをサイコン向けGPXに変換するための完全ガイドです。使えるURLの種類、RouteとTrackの中身の違い、Turn-by-Turn(TBT)案内が実際に入る条件をまとめています。
Garmin、Wahoo、Brytonで案内が鳴らないことがある理由と、走る前に確認すべき点も説明します。
無料でGoogle マップをGPXに変換対応するURLと変換できない入力
Google マップの経路URL(google.com/maps/dir/…)を貼り付けます。maps.app.goo.glやgoo.glの短縮URLも、サーバー側で元のURLに展開してから読み取るため使えます。
場所ページのURL、マイマップのURL、埋め込みHTMLには経路情報が含まれないため変換できません。貼り付けるとエラーと、代わりに何を貼ればよいかが表示されます。
ルートエディタでは最大12地点の経由地を扱えます。経由地がそれ以上ある場合は、2回に分けて変換してください。
Route形式とTrack形式、GPXの中身の違い
Track形式は<trk>と<trkpt>だけで構成される線データです。各ポイントに案内情報は付いていません。
Route形式は<rte>と<rtept>で構成され、<rtept>にはルートの線だけが入ります。TBTを有効にすると、案内ポイントは<rtept>とは別の<wpt>要素として書き出され、<name>に案内文、<desc>にDEPARTやTURN_LEFTといった動作と距離が入ります。この<wpt>を読み取れるサイコンなら、曲がる地点で通知を出せます。
ルート線だけで十分ならTrack、曲がり角の案内もファイルに含めたいならTBTを有効にしたRouteを選びます。
TBT(Turn-by-Turn)とは何か
TBTは、Google マップの各区間(ステップ)に含まれるナビゲーション指示、直進・左折・右折・ロータリー進入などを、GPXの案内キューとしてそのまま書き出したものです。
変換結果の画面では、ダウンロード前に距離、ポイント数、キュー数が表示されます。2026年9月14日に実際に試した東京駅から東京タワーまでの自転車ルートでは、距離4.4km、ルートポイント78件、TBTキュー18件でした。
エディタで経由地を1か所動かしただけで、同じルートのキュー数は23件に変わりました。案内の区切りは経由地の数や位置ではなく、計算し直したステップに沿って決まるためです。
TBTキューがある場合・ない場合
変換ではまず、GoogleのRoutes APIを自転車モード(BICYCLE)で呼び出してルートを計算し直します。その地域でGoogleが自転車の経路情報を提供していれば、各ステップの案内がそのままTBTキューになります。
日本の一部地域のように、Googleが自転車の経路データを提供していない場所では、自動的に自動車モード(DRIVE)にフォールバックします。この場合、ルート線と案内の両方が自動車基準になり、Google マップの画面で見ていた自転車ルートと形が変わることがあります。
キュー数が0件と表示された場合は、その区間で使える案内情報をGoogleから取得できなかったことを意味し、変換に失敗したわけではありません。ファイル自体はTrackとして利用できます。
Garmin・Wahooで案内が表示されない理由
GPXにキューが含まれていても、取り込み先が同じように案内するとは限りません。Garmin Connect、Wahooアプリ、Bryton Activeは、それぞれRouteのキューをコース通知に変換する処理が異なります。
Route形式で書き出していても、デバイス側の設定でコース通知がオフになっていれば案内は鳴りません。EdgeやELEMNTでは、コースのアラートや通知の設定を走る前に確認してください。
Track形式にはそもそもキューが含まれないため、Trackを選んだ場合は仕様どおり線をたどる走行になります。案内が欲しい場合は、TBTを有効にしたRouteで作り直してください。
案内が出ないときのトラブルシューティング
同じ設定のまま何度も再生成するのではなく、この順番で確認してください。
案内が出ないという報告の多くは、自動車モードへのフォールバックか、デバイス側の通知設定が原因で、ファイル自体が壊れているケースはまれです。
- ダウンロード前に、変換結果画面でキュー数を確認する
- 0件の場合は、TBTが有効になっているか確認してRoute形式で再生成する
- 取り込んだら、デバイス側のアラートや通知の設定を確認する
- 長いライドの前に、曲がり角の少ない短いルートで試走する
- それでも案内が出ない場合は、Trackに切り替えて線をたどる走行に変更する
サイコンごとの取り込み手順
Garmin ConnectとEdge、Wahoo ELEMNTアプリ、Bryton Activeへの具体的な取り込み手順は、それぞれGarmin向けGPXガイド、Wahoo向けGPXガイド、Bryton向けGPXガイドにまとめています。
スマートフォンだけで変換から取り込みまで完結させたい場合はスマホでの変換ガイドを、全体の流れを最初から知りたい場合はGoogle マップのルートをGPXに変換する方法を参照してください。
走行前のルート確認と編集
サインインなしで使える無料のルート編集プレビューでは、経由地の追加・移動・削除をしながら、ルート・距離・TBTキューをすぐに再計算して確認できます。
編集したルートの保存、GPXの再ダウンロード、変換履歴の管理は、月額$2.99のMaps to GPX Proに含まれる機能です。1回だけ確認したい場合は無料のプレビューで十分です。
ファイルが大きいときは「ポイントの間引き」を有効にしてください。1つおきにポイントを残すことでファイルサイズをおよそ半分にできますが、曲がりの多い区間では線がやや粗くなるため、形を確認してから使ってください。
よくある質問
- TBTキューが0件でした。壊れていますか。
- いいえ。そのルート区間でGoogleから使える案内情報を取得できなかった場合、キュー数は0件になります。ルート線自体はTrackとして使えます。
- Garmin Edgeに取り込んでも曲がる案内が鳴りません。
- TBTを有効にしたRoute形式でダウンロードしているか、Edge側のコースアラートがオンになっているかを確認してください。それでも鳴らない場合はTrackに切り替え、線をたどる走行に変更してください。
- ルートを編集するとキュー数はなぜ変わるのですか。
- 案内の区切りは計算し直したステップに沿って決まるため、経由地を動かしたり増やしたりすると変わります。実測では、経由地を1つ動かしただけで18件から23件に増えた例があります。
- 日本のルートで自転車モードにならないのはなぜですか。
- その地域でGoogleが自転車の経路データを提供していない場合、自動的に自動車モードにフォールバックします。ルート線と案内の両方が自動車基準になる点に注意してください。
- ファイルが大きくてサイコンに取り込めません。
- 「ポイントの間引き」を有効にして再生成してください。1つおきにポイントを残すため、ファイルサイズをおよそ半分にできます。
- Google マップのURLを貼ったらエラーになりました。
- 場所ページやマイマップのURL、埋め込みHTMLには経路情報が含まれないため変換できません。Google マップで経路(ルート検索)を表示したときのURLを使ってください。